死神と女神の狭間 第三章  

創作こぼればなし




【創作こぼればなし 第三章6】


 花粉症ですか?私もなんですよ。
 三月のはじめあたりからですかね、鼻がつまりはじめまして。ええ、毎年。だから今年はそれを見越して、早い時期から点鼻薬を鼻にシュシュッとしていたんですが、これが結構効くんですよ。ほんと、シュシュッとやるだけです。
 えっ、点鼻薬ですか?「創作こぼればなし」っていう薬です。あ、普通の薬局じゃ売ってませんよ。ドラッグストアでも。普通の耳鼻科でもだめです。死神と女神の狭間で処方してもらわないと、もらえないんです。でも死神と女神の狭間が出してるだけあって、効きますよ。シュシュッとやるだけですから。一度相談なさればいいかと思います。kestnelの紹介で、っていえば、たいがい出してくれますよ。シュシュッ。
 ……値段? 一億円です。ちょっと高いですけど、まあS−1バトルとかで優勝すれば買えますよね。






 ●恋愛シーン

 恋愛シーンが書けない。

 自分に才能がないからか、はたまた自身に恋愛経験が乏しいからか、そういった場面をつくろうとしても思うようにキーを打つ手が進まない。どうも男と女がみつめあって緊張しあう場面というのが容易に思い浮かばないのだ。

 例えば、クリスマスイブの夜、コンビニのバイト仲間が二人とも彼氏とデートでいないからしかたなくレジで働いていると、先月別れた元カレが偶然入ってきて、

 男「おまえ何やってんだよ、今日イブだぜ……」
 女「あ、うん……」
 男「…………」
 女「…………」

 みたいな場面を書きたいのだが(書いているが)、うまくそれを話の中になじませることができずにいる。

 死女狭ではだれとだれがその場面に該当するのかはあえて書かない(苦笑)が、さんざん昔のことを回想しておいてから「その……あのさ――」などと中途半端な物言いで結局終わってしまうへたれな男を書き表すので僕はいまのところ精一杯という状態だ。

 たまに小説で恋愛シーンを読んでいたりしても、「好きだ」とか「愛してる」といった言葉が出てくると、なぜか笑ってしまう。よくわからないのだが、たぶん僕が関西出身で、かつ京○出身だから、そういった直接的なフレーズをみると逆にウソっぽく、冗談っぽく見えてしまうのかもしれない(同郷の人ごめんなさい)。「俺はお前のこと、きらいじゃないから……」等と遠まわしに表現されているほうが、むしろ現実味を感じるのだ。

 また、僕が子供の頃から読んでいて大好きな作家である故・星新一氏の影響もいくらかあるのかもしれない(星さんはこみいった恋愛シーンをほとんど書かない)。情熱的であったり、手の込んでいたりする恋愛模様に、というかその文章表現に、どうも疎い。

 最近は「ツンデレ」とか「肉食系男子」といったキャラが流行っているようだが、それらをうまくつかって……などとキャラ頼みの恋愛シーンを考えるのも安直だなあ、とも思ったり。ちかごろは、とりたてて特徴のない平和的な男性主人公が個性的な女性キャラに次々に気に入られるというパターンの話をよく見かけ、うらやましいなあと思ってにやにやしながらもといなるほどと思って感心しながら読んだりもしているが、それにならうのもしゃくな気がしていまだに書けずにいる。

 まあ、○ェイン君と○ュールさんについては今後も長い付き合いになると思うので(いろんな意味で)、僕なりにじっくり描いていければと思う。どちらもおとなしい性格だし、急展開は望めないかもしれないが、結末だけは決めている(!)ので、それに向かってぼちぼちとやっていきたいと思っている。

 ちなみにリースリングはツン……やっぱり書かないでおこう。




 
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