死神と女神の狭間 第四章  

創作こぼればなし




【創作こぼればなし 第四章14】


「創作こぼればなし」は生鮮食品です。次のことに注意してお召し上がり下さい。

 !このページに入ってから二分以内にお召し上がり下さい。
  それ以上時間をかけますと、いろいろと健康を害する恐れがあります。
 !要冷蔵(10℃以下)。そっとしておいてください。
 !「シュール」「含み笑い」の成分を含んだ原材料を使用しています。
  アレルギー体質の方はご注意下さい。
 !遺伝子組み換えの材料は使用していませんが、これを召し上がることにより
  あなたの中のなにかが組み換わる恐れがあります。
 !本商品についてご満足いただけない場合は、見なかったことにしてください。
  ま、大半の人がご満足いただけないと思いますけどね(含笑)。
 !アレルギー体質の方はご注意下さい。



●秘伝? 戦闘シーン

 いまの場面がちょうどド戦闘シーンなので、どうやって書いているかについてつらつらと書いていきたい。エラそうに書いているが、僕の書き方はこうだ、というだけのものでたいしたものではない。

 一対一の戦闘シーンは以前から好きで、どうしてもややこったものにしてしまう。それが剣どうしの闘いになると余計だ。僕が中学・高校と剣道部に所属していて、いろいろ調べたり体験したりしているのが間違いなくきいていると思う。

 間合いの取り方、足の運び方、剣の打ち方、払い方。いるのかいらないのか自分でもよくわからないが、このあたりの描写がないとリアル感に欠けているような気がし、なんとなく書いてしまうのである。「剣先」や「踏み込み」など、完全に剣道の書き方だと思うが、ほかに表現する言葉が見当たらなかったので書いてしまっている状態だ。

 そんな中で、特に小説でも使えそうな言葉を、自身の体験とともにいくつか書いていきたい。


★極意? 其の壱「剣先」

 書いた先から使ってやんの。
 剣先、と書いて「けんせん」と読む。字のまま、剣の最も先っぽのことだが、その先っぽがどこに向いているのか、をあらわすときにも使う。
 通常、剣道では剣を中段に構えたとき(よーするに、普通に構えたとき)、人によって違うが、剣先はだいたい相手の「のど元」か「左右どちらかの目」を向いている。ただ向いているだけじゃん、とあなどるなかれ。これが結構大事で、剣先のしっかりしている選手を前にすると、構えられただけで「どうやって攻めても止められそう……」と感じるくらい、相当なプレッシャーを受けるのだ。
 実際に剣でのどを突かれているわけではないのに、剣先がのどを向いているだけで、突かれているような気がする。それが「剣先」の怖さであり、勝負では大切な要素になるのである。


★極意? 其の弐「踏み込み」

 踏み込みがあまいわ!! でおなじみの踏み込み。
 踏み込みとは、相手を斬りつける際の足運びのこと。これで攻撃が成功するかどうかが決まるというくらい、大事な要素だ。
 剣技というのはどうしても上半身の動きが目立つ。剣を流すように振るったり、相手の攻撃を華麗に返したり。だがそれも下半身が伴っていなければ、ムラのある、力のない動きで終わってしまう。剣道の練習でも下半身のトレーニングは欠かせないし、最もしんどい練習でもあった(泣。
 これは他のスポーツでもそうだ。ボクシングを研究対象にしていた(!)知り合いから聞いた話だが、「プロとアマで最も差のある部分はどこか」という疑問について色々なデータを取って調べた結果、「上半身の動き、つまり腕を振る速さは、実はプロもアマもあまり変わらない。最も違うのは、相手との間をつめる速さ、つまり出足の速さだ」という結論を出していた。下半身の使い方というのは、どんなスポーツでも大切なんだなと思う。


★極意? 其の参「目付け」

 あんたどこに目ぇつけてんの? でおなじみの目付け。
 読んでそのまま。闘っているとき、相手のどこに目をつけるのか、ということ。普通は相手の動きによって、顔や、手元、足元、いまから自分が狙おうとしているところ、などを見てしまう。いずれにも共通しているのは、「どこか一箇所を見てしまっている」ということだ。
 剣道で理想とされている目付けで有名なのは、「遠山の目付け」。つまりどこか一点に注目するのではなく、遠く離れた山をみるときのように相手全体を眺め見る、という目付けだ。
 ……と言葉で書くのは簡単だが、実際にやるとなるとこれまた難しい。実際に相手は近くにいるわけで、攻め込まれないようにしようと思うとどうしても相手の視線や剣の動きをみてしまう。修行不足だと思う。
 目の付けどころがシャープなのも大事だが(苦)、一対一の戦いでは目の付けどころをワイドにするほうが、相手の動きを捉えやすいのだ。


 ……とエラそうに書いてきたが、僕のたよりない体験談によるものがほとんどなので、わりびいて読んでください。
 ほかにもいろいろある。「四戒」とか「三殺法」とか。長くなるのでこれ以上は書かないでおくが、機会があればまた。

 ちなみに当小説の主人公・リースリングの扱う投擲術(とうてきじゅつ、つまり物を投げる技)については、作者はまったく詳しくなく、鋭意勉強中であります。




 
本編前へ もうTOPへ戻る 本編続きへ